昔から夫の両親との付き合いは難しいとされてきた
結婚相手は選ぶことが出来ますが、そのとき相手の両親と親しくなって結婚に踏み切る方は稀です。
「姑(夫の母親)」との付き合い方は難しいとされた諺は多くあり、古くから付き合い方は難しかったのですから、夫の両親との関係はこうすればよいと一言で解決するわけではありません。
例えば「姑の気に入る嫁は世が早い」という諺は、夫の母親に気に入られるような(気づかいが求められる)息子の嫁は健康で長生きすることは無理だという意味に使われます。
他にも小姑鬼千匹は、夫の姉または妹は鬼千匹に相当する程厄介だ、の趣旨で使われます。
出来る限り夫の実家にはいきたくないと考える方はかなり多数ではないかと思われます。
そうはいっても、冠婚葬祭や盆・正月など、夫の実家に行かなくてはいけないことがあるので、頭の痛い問題ですが夫の実家とはある程度付き合わざるを得ません。
相手を尊重して思いやることは人間関係の基本
夫の両親と同居か別居か、また小姑や孫の有無で、付き合い方も変わります。
人間関係の築き方は人によってさまざまなのですが、常に念頭に置かなければならないのは「相手への思いやり」です。
義両親に対しても、相手をリスペクトして思いやると良い関係を築く土台となります。
また、良い嫁だと思われるために無理を装うのは却って自分を苦しめストレスがたまり会うのが億劫になる結果を招きます。
長く良好な関係を築くには無理をしないことが大切です。
無理せず自然体を心掛けると、相手側の意識も少しずつ変わり、互いの付き合い方も変化するでしょう。
別居しているケースでは、互いに相手の住まいを訪ねる際は、ある程度お客さんの感覚で差し支えないでしょう。
同居しているケースでは、自分のことは自分でという自覚を持ち、時間があれば互いを補完し合う、自立した関係を目指しましょう。
緩い付き合いを目指す
義両親と仲のいい関係を作らなくてはいけないと真面目に強く思い込むと、却って打ち解けられず、堅苦しい関係になってしまいがちです。
職場や友達関係でもソリの合わない人の一人や二人は居るはずです。
それでも当たり障りのない程度の社会人としての付き合いは求められますし、それを自然にこなしているはずです。
夫の両親との付き合い方も同様で婚姻関係を持ったことで家族(正式には姻族)になっても、ソリが合わないこともあるだろうと肩の力を抜いて気楽に開き直る気持ちも大事です。
それにより相手もそんなものかと余裕ができて、柔らかい付き合いが出来る様になります。
緩い関係を築くコツは、無理に相手に合わせることなく、ある程度は自分の都合を優先させることです。
ただし、自分側の都合で誘いや要求を断ったら、後でフォローを忘れない事がポイントです。