内閣府が旗振り役となって実施する子育支援
この仕組みは2016年4月から全国で始められた子育て支援の仕組みです。
都道府県が市町村と共同で、あるいは協力を得つつも単独で行う、子育て世帯を経済面で支援する事業です。
運営主体となる地方自治体が、それぞれの地域の店舗などに協力を要請し同意をした店舗などが、子育て世帯に対して割引や粗品進呈等の優待サービスや乳幼児を連れたパパ・ママの外出を支援するサービスなどを提供するという仕組みです。
一般的な仕組みとしては、地方自治体が申請に基づいて、子育て世帯にパスポート(またはカード・クーポン)を発行し、利用者がそれを店頭で提示することによりサービスを受けられる形式です。
新しい枠組みでは、居住する地域の店舗だけでなく全国共通で使用可能となり、旅行先や帰省先での使用もできます。
この事業全体で子育て世帯の経済的負担を軽くして、広く社会全体で子育てを支える意識を高めようとしているのです。
対象となる子育て世帯の要件
対象となる世帯は各自治体がそれぞれ定めており確認が必要で、18歳未満の子供がいる世帯を対象とする自治体や、未就学児童がいる世帯、3人以上の子供がいる世帯、など決め方は様々です。
全国共通で使えると言っても規約はパスポートを使う自治体の規約が適用されます。
パスポートの申請方法
各自治体によって違いがありますので自治体のHPで確認が必要ですが、基本的なパターンは次の4つです。
1.市町村の担当窓口に備え付けられた申請書に記入し提出して、パスポート等を受け取る。
2.各運営自治体のHPから申請書をダウンロードし、記入の上郵送で提出し、パスポートが送られてくるのを待つ。
3.HP上で登録を申請して、パスポートが送られてくるのを待ったり、デジタルパスポートをダウンロードしてスマホに保存して使ったりします。
4.自治体が作ったアプリで、コソダテマークを入手し、スマホに保存して使う。
提供されるサービス内容
子育て支援パスポート事業に賛同し、パスポートを利用してサービスを受ける事が可能な店舗は多数に及びます。
全国展開のチェーン店としては、イオン、ファミリーマート、マクドナルドなどが挙げられます。
飲食店のみならず、眼鏡チェーンや薬局、水族館、歯医者さんまでそれぞれに考えられたサービスを提供してくれます。
薬局では割引のみならず、健康教室を開いてくれるところもあります。
また、乳児向けではミルクを作る際のお湯を提供してくれるサービスを実施する店舗が多いことは、乳児を連れて外出するママにとってはとても助かるサービスです。
子供向けのお菓子がプレゼントされたり、ソフトドリンクが提供されたり、歯医者さんでは子供向け歯ブラシがプレゼントされたりすると歯医者さんにさえ通院することが楽しみになります。