何をしても「イヤ!」というので手に負えない
子供の成長過程においてもっとも親が大変になるのが「イヤイヤ期」です。
ほんのちょっと前までは「おむつ替えよう」「ご飯食べよう」と言ったらすぐに従ってくれていたはずの子供が、いつの間にかなにかしようと提案しても「ヤダ!」と我を張って絶対に言うことを聞かないという態度をとるようになってしまうなんてことはよくあります。
何か特定の動作をすることが気に入らなくて反抗しているということならばそれに対応することを考えていくこともできるのですが、いったん「イヤイヤ期」に入ってしまった子供というのは自分に関することのすべてが嫌だと言わんばかりに徹底的に反抗をしてきたりします。
最初は「しょうがないな」と思っていた親も、あまりにも何もかもにいちいち反抗されるのでついイライラして「そんなこと言うなら知らない!」と世話を放棄してしまったり、時につい手をあげそうになってしまいます。
この子供のイヤイヤ期というのは成長過程において何度か現れることですが、最初に出るのはだいたい1歳8ヵ月くらいからのことです。
イヤイヤ期への対応策はすでに多くの先輩ママさんが体験していることですので、そうした人たちの意見を聞いてみると大変参考になります。
真っ向から取り合わない
まず対応策の前になぜイヤイヤ期が起こるかということを考えてみましょう。
一般的に子供が親に反抗するようになる時期というのはすなわち「自我が芽生えるころ」とされています。
というのもそれまでは幼く「自分」という意識がないままなんとなくご飯を食べたりおむつを替えたりしてきた子供が、ふと自分の意志を感じるようになりそれを主張したくなるというのがその時期なのです。
自分の意志を示す方法は大人であればいくらでも知っていますが、わずか2歳未満の子供にとっては使える言葉もできる動作も限られているのでどうしても最も身近な存在である大人=母親に対して反対の意志表示をしてしまいたくなるのです。
本心ではご飯を食べたい、おむつを替えたい、公園から家にかえりたい、お昼寝したい、といったことを思っていても自分の意志を示したいがためにわざと反抗的な態度をしているのです。
ですので大人の目からしてみると「そんなに意地を張るなら最初から素直にやればいいのに」と思うようなことに無駄な抵抗を示したりします。
そうした場合にはまずまともに感情でぶつかってはいけません。
泣いてわめく子供に対して同じく泣きわめくようにしてぶつかり合ってはますます相手の反抗心をあおることになってしまいます。
利口な子になると自分が感情的になることで親も感情的になるのでそれがおもしろくてやっていることもあります。
駄々をこねられても「ふーん、そう」とまずは落ち着いて受け入れその上で理詰めにするなどきちんと説明し、強硬手段に出てしまうというのが有効な対応になります。
どうせ子供なんだから事情を説明してもわからないというのは大きな間違いで、子供は子供なりに理にかなわないことを敏感に察知しますのでわかりやすくなぜそれをしなければいけないかということを説明し、その上で強硬手段をしていくことで一貫性のある教育をしていくことができます。
自主的にさせてあげるというのもよい方法
もう一つイヤイヤ期にやってもらいたいのが、自分でできることをさせてあげるということです。
例えば自分でおむつを替えたり、食器を持って食べたりということも1歳を過ぎたあたりから少しずつできるようになってきます。
親としては余計な手間や時間がかかってしまうので子供にさせるよりも自分でやりたくなってしまうところですが、そこであえて自主性を伸ばすために時間を与えてあげることによりイヤイヤ期への対応策になります。
もし子供に任せることで失敗をしてしまったとしてもそこで怒るのではなく、「あー失敗したね」と受け入れ次のチャンスを与えてあげるようにしてください。