遺伝だけじゃなかった身長に与える影響
親として子供がスラリと背が高い、スタイル抜群の子供に育ってほしいと願うのは当然です。
でも、両親の身長が低いと遺伝により子供も身長が伸びないのではと不安になってしまいがちです。
もちろん、遺伝の影響はあるのですが、実は遺伝子以外の後天的要素にも影響を受けるので、知識を吸収してお子さんの身長が少しでも伸びるような最善の対策を取りたいものです。
主に栄養や睡眠など育つ環境が、背が伸びる要因に大きな影響を与えます。
栄養はバランスを心がける
身長を伸ばすための栄養素と聞けば、骨を作るカルシウムが思い浮かびますが、「これを食べれば身長が伸びる」という完璧な魔法ようなの食事・栄養素はありません。
ですので、さまざまな食品から、バランス良く栄養素を摂ることが重要です。
出来る限り、家族全員が揃って明るい雰囲気の中で食卓を囲むと、こどもの精神的な安定にも繋がります。
睡眠のゴールデンタイムの睡眠で成長ホルモンの分泌促進
子供の身長が伸びるために大きな影響を与えるホルモンは成長ホルモンといわれ、これは睡眠が深い時に分泌量が多くなります。
子供の背を伸ばすためには成長ホルモンの分泌が不可欠です。
成長ホルモンはその名前の通り成長促進とタンパク質の合成促進の作用を持ち、成長のみならず、修復、疲労回復に必要なホルモンで修復効果は美肌にまで有効です。
ゴールデンタイムとされるのは夜12時の前後の約4時間で体内時計調整の為、眠る事が必要です。
昼間に活動する動物としての人間の生活リズムを調整する働きとして、この時間に眠って休息する必要があるからです。
成長ホルモンの分泌量をメインに考えると、ベッドに入り実際に寝付いてから3時間が最も多量の成長ホルモンが分泌されますので、この時間の良質な睡眠が必須です。
眠りに就いて2時間位までに最も多く分泌されますので、生活習慣の規則が乱れ、睡眠が浅くなれば分泌量が減少します。
成長ホルモン分泌には、正しく深く、質の良い睡眠が必要で、そのため、規則正しい生活を送らなくてはいけません。
「寝る子は育つ」のことわざは、生物学の面から見ても立証された紛れもない真実なのです。
逆に成長を抑制するホルモン「メラトニン」の分泌も重要
夜間に暗い環境になれば分泌されるメラトニンというホルモンがあり、これも一日の体調リズムを調整する働きもしますが、子供の「性的な成熟を抑える働きもします。
一般的には思春期を早く迎える子供より遅い子供の方が、結果的に身長が伸びる傾向にあります。
背を伸ばす可能性を少しでも引き上げるには、思春期到来を少しでも遅らせたいところです。
メラトニンの分泌促進を最優先とするなら21時以降には強い光の刺激を受けないことが理想です。
一切遮断することは現実的ではないとしても、深夜にコンビニ行ったり、パソコンやスマホを見たりは、メラトニン分泌に悪影響なので避けましょう。