子供が熱中症にかかりやすい理由と服装面の熱中症対策
子供には元気一杯に体を動かして、思う存分運動をして欲しいですが、熱中症に掛かるのは怖いところです。
成長過程にある、乳児を含む小児は体内外の熱交換の機能が未発達で熱中症にかかりやすいため、防止のため薄着で、肌を露出した服を着せがちです。
しかし、肌を露出するということは外部から入る熱に対し遮るものがないので、むしろ、ポロシャツなどのえりのある、肌を直射日光から守るシャツがおススメです。
特に首周りは肌の表面近くに血管がありますので、この部分が熱くなることは避けたいです。
スポーツ教室のユニホームなどで服装を変更できない場合、暑い日差しの下で数時間活動するときは、帽子を被せることが有効です。
そして、こまめに日陰で休憩を取り、休憩時に冷却材をタオルで巻いたものなどで体内の熱を下げるよう努めます。
子供の熱中症対策として適した飲料
基本は水分補給ですので、声掛けをして意識的に水分を摂取させるようにしましょう。
運動前には必ず十分な水分を補給させておき、休憩中も補給を怠らないようにします。
比較的気温の低い涼しい日の普通の運動程度であれば普通の水で構いませんが、暑い日の激しい運動時は汗とともにナトリウムやカリウム等のミネラルも体内から出されてしまいます。
対策に、薄めのスポーツドリンクや塩分、蜂蜜、レモン汁を混ぜた飲料での水分補給が有効です。
また、体温を下げる意味でもドリンクは適度に冷えた温度が適しています。
他には、運動の後に牛乳を飲むと、熱中症に掛かりにくくなります。
理由は、牛乳が含むタンパク質にあり、運動後にタンパク質をとると血中にアルブミンが形成されます。
このアルブミンは水分を保持する性格を有しており、血液の中に水分が蓄えやすくなり、血液量も増え、皮膚の下の血管を流れる血液量が増加し熱を発散しやすくなると言う訳です。
タンパク質の中でも牛乳を水分と一緒に摂取すると最も効果が高いと言われます。
子供の熱中症対策として適した食事
体力があればそれだけ熱中症に掛かり難く体を動かす習慣があった方が熱中症に強いので、体温を下げる機能の維持の意味でも汗をかく習慣は大切です。
しかし、日常から運動を継続していて健康そのものだからといっても過信は禁物です。
運動後に熱中症対策に摂取しておくべき栄養素は、カリウムやビタミンB1、クエン酸などです。
カリウムは運動中、汗とともに体外に排出され、カリウム不足に陥ると体の細胞レベルで脱水症状になってしまうのです。
この理由による脱水症状があらわれるケースでは、熱中症にかかった際の回復が遅れてしまいます。
運動後の摂取のみならず、日常から意識的に摂取することが、熱中症になってしまった場合の早期回復につながります。
ちなみにカリウムを多く含む食べ物は意外に手近なモノも多く、ひじき、バナナ、ほうれん草等があります。