子供にゲームを禁止することの是非
今時の子供は生まれたときから携帯ゲーム機やスマートフォンがある、いわゆる「デジタルネイティブ」の世代です。
現在の親世代にとっては子供の時期には筐体のゲーム機が一般的であり、パソコンが一般家庭に普及しはじめたのもかなり年齢が高くなってからのことです。
しかし今時の子供は生まれたときからiPhoneやiPadが存在しており、物心がつく前からそれらを使って遊ぶことがでできるという環境ができています。
次の世代に交代するときにはまた違った家族の形ができていることと思いますが、この自分自身の幼少期と今の子供の幼少期の様子がまったく違っているということは育児をしていく上での大きな問題になってきます。
おそらく今の親世代の人の多くは子供のときに買ってもらったゲーム機について、一日あたり遊ぶ時間を決められていたという経験があることと思います。
しかし時代は変わり携帯型ゲーム機が主流になることで、当時とは全く違う対応が求められることになっています。
普段からあまりゲームをしないという人やスマートフォンもほとんど使わないという人にとってはできるだけ子供にも使わせないようにしたいと思うところですが、既に同じ学校の生徒がじゃんじゃん使っているという状況の中にあっては完全に規制をするというわけにはいきません。
大事なのはルールを作って守らせること
スマートフォンやDSは簡単に通信できてしまう機能があることから、親としては子供に危険を近づけないためにできるだけそうしたものを持たせたくないという気持ちもあることでしょう。
しかしだからといって完全に禁止をしてしまえば安全かというと決してそうだとは言えません。
というのも仮に小中学生の時期に禁止をしたとしても、結局それ以上の年齢になったら自然に通信機は使うようになるからです。
親はすでに中高生くらいから通信機を使用していますから子供もそのくらいにデビューすれば十分だと思うかもしれませんが、最初に少し述べたように時代は大きく変わってしまっています。
通信機器においては経験値というのがとても大切であり、ある程度使用方法に慣れていないと思わぬ危険を招いてしまうこともあります。
大事なのは危険だから絶対に触らせないようにするということではなく、一定のルールを決めて守らせるということです。
定期的に親が状態をチェックしたり抜き打ちで使用状態をチェックしたりして、きちんと最初に決めた決まりを守っているかということを親が「見ている」ことを示していきましょう。
仲間外れにならないために与えるのはOKか
もう一つ今時の子供の問題になるのがそれを持っていないことで仲間外れになる可能性があるということです。
特にDSのようなメジャーな機器になると、クラスで持っていない子は数人といったことも珍しくありません。
当然学校で子供同士の会話もそうしたゲームが中心になるので、持っていないというだけで子供同士のコミュニティに入ることができなくなったり、一緒に遊ぼうと誘ってもらえなくなるということもあります。
この遊びのツールのあるなしは大人が思っている以上に子供にとっては重大な問題ですので、「そんなものなくても遊べる」といった常識は通用しません。
子供のコミュニケーションツールなのだということで割り切って与えるというのもありなのではないかと思います。