町内の連絡には回覧板が使われているところが今でも多い
町内で連絡を取る手段として、今でも回覧板が回されているところはかなり多いものです。
防犯上の連絡を始めとして、町内での掃除の日付ややり方の説明、何らかの町内における工事の連絡など様々な事柄が回覧板で伝えられます。
こうした連絡事項は見過ごすとトラブルになることもありますし、町内会の結びつきを強めるためにも役立っていますので、多くの町内会が習慣として続けています。
こうしたシステムを採っている国は多くなく、日本の独特の習慣とも言えるでしょう。
現代社会ではちょっと面倒なことと思える点もありますが、これによって防犯がしっかりしていたり、町内できちんとした組織が保たれるというメリットもありますので、ぜひとも協力したいものです。
不在の家も多くなっているので回覧板の回し方が難しくなっている
今は夫婦共働きで、ほとんど家にいないという家庭も増えていますので、回覧板を回していくのが難しくなっています。
忙しさから、読んでもそれを隣に回すのを忘れてしまって、一か所でとどまってしまうということもあります。
そのため、スムーズに回覧板を回すために多くの町内会では苦労している状況です。
基本としては、家から家に順番に回していくという方法が採られますが、近所同士で特定の家で回覧が遅くなってしまうことが分かっている場合は、その家を最初は飛ばして後から置くこともあります。
もちろん、これは嫌がらせをしているわけではなく、より多くの人にスムーズに回覧板が回るようにという措置です。
余計な気を遣わせないためにも、飛ばした方がいいと思える家にはあらかじめそのことを伝えておくか、別紙でポストに入れて置いたりすることもできます。
近所からおかしな回し方をされてもあまり気にしない方が良い
普通は一軒ずつ順番に回覧板が回ってきますが、時にはちょっと変わった近所の人もいて、回覧板を飛ばして回す人もいます。
自分の家には回してくれない人がいるとしても、あまり気にせずに問題として取り上げない方が良いでしょう。
ほとんどの場合、回覧板にはハンコを押したりサインをしたりして、どの家が回覧されたかをチェックできるようになっているからです。
もし、故意に飛ばされてしまって、自分の家に届かなかったとしても、そのことは回覧板を見ればすぐに分かりますので、他の人が回してくれることになります。
確かに近所の人が故意に自分の家を飛ばすと気分的には良くないですが、余計なトラブルを引き起こさないためにも、スルーした方が結果的には良いことが多いのです。
さりげなく町内会長さんや責任のある人に事情を伝えて、回覧板が回ってこない時は後からでも回してくれるように話しておくと良いでしょう。